セミベジタリアン生活

「人間は肉を食べるように出来ていない。」

なるほど。そう言われれば歯も肉を噛みちぎるより、野菜や穀物をすりつぶすのに適したようになっている。

腸がやたら長いのも、穀類や野菜などを時間をかけて吸収しやすく出来ているとのこと。

そして、肉類はすぐに腐敗するので、長い腸を持つ人間が食べるには不適当。

ということで、肉類を口にするのを一切止めた。
鶏・豚・牛・魚介類。
それら全てを遠ざけた。

朝食はリンゴやバナナなどの果物だけ。

昼ご飯はサラダとおにぎり。

晩ご飯もサラダ中心。

サラダに入っている鶏肉も取り分けて捨てた。
ラーメンもチャーシューを抜いた。

焼き肉もトンカツも牛丼も焼き鳥もチキン南蛮も全部大好物だったが、ビタッと食べなくなった。

たまに実家に帰ったら、息子に精をつけようとすき焼きを食卓に用意してくれたのだが、当時の僕にはその気遣いが嫌がらせに映った。

セミベジタリアン

「何で肉なんか出すんだ!!!!」

と、ふてくされて野菜と豆腐だけ食べる僕。
溶き卵すら使わない。
そして、水を大量に飲む。

それを見かねた両親が「お前ちょっとおかしいんじゃないか?」

と言い出すと、僕は両親の健康に対する無知さと過干渉にほとほと嫌気がさし、本気で喰ってかかった。

「何も知らないくせに、ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ!!!!」

健康を取り戻すプロセスを誰にも邪魔されたくなかった。
勝手な価値感を押し付けられたくなかった。

このセミベジタリアン生活が数年続くことになる。