コーヒー依存症

僕は無類のコーヒー好きだ。

朝から晩までしょっちゅう飲んでいた。

当時は嗜好品というよりはカフェイン中毒だったと思う。
コーヒーを味わうという感じではなかった。

休憩時間の度に缶コーヒーを買っては飲んでいた。

2006年の夏は当時新発売されたネスレの炭酸入りコーヒーを好んで飲んでいた。
この商品は不味いことで有名で、全く売れず、会社でも僕以外に買っている人を見たことがなかった。

間違いなく味覚の好みではなく、カフェインと炭酸の刺激による現実逃避を脳が求めていたに違いない。

しかも過酷な職場環境で、胃に穴が空いていた頃の話である。
脳の快楽を求め不快を避けるというシステムは、胃の不調などおかまい無しだったのだ。

コーヒー&炭酸、である。
胃に対して全く優しくない。
だが、脳はその中の成分が足りなくなると、「もっとくれ!!」と暴れだすのだ。

カフェインも立派な中毒物質。
切れれば離脱症状が待っている。
その激しい離脱症状には耐えられない。
例え他の臓器に障害が出ようとも、脳の欲するままに中毒物質を取り入れようとしてしまう。

まるで自分が勝手に動いているような、そんな感覚さえあるのが依存症だ。
自分のコントロール権が奪われるのだ。

目的は嗜好でも休憩でもなく、あくまでも強烈な離脱症状を抑えるためだけにコーヒーを飲んでいたのが、つい最近までの僕の実態だったのだ。

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