1ヶ月寝込む

まるでブレーカーが落ちたようだった。
何もやる気が起きず、ずっと布団の中で過ごした。
免疫も著しく低下していたようで、風邪のような諸症状が全く治らず、1ヶ月苦しみ抜いた。

僕は様々な健康法によって、健康になっていたはずだった。
免疫も上げていたはずだったし、食事も健康のために果物と野菜だけにしていた。
飲み物も水だけだったし、岩盤浴でデトックスし、体温も上げるようにしていた。
こんなに身体が弱るはずが無かった。
だが、自分の思い込みと身体に起きた事実のギャップは理屈では埋まらないのだ。
健康法に基づいて正しく生きていれば病気にかからないなどというものは単なる幻想に過ぎなかった。
ここにきて、僕の健康に対する自信と、取り入れていた健康法に対する盲目的な信頼は、圧倒的な現実の力によって打ち砕かれた。

布団の中で寝ていたが、それで睡眠がしっかり取れていたかというと、常に頭と身体が緊張状態にあり、休めた気がしなかった。
神経の異常な興奮が治まらないのだ。
単に動かないでじっとやりすごしていただけだった。

全身に激痛が走っていた。
堪え難い苦痛。
精神的にもかなり混乱していた。
極度の情緒不安定。
抑鬱というよりも錯乱に近い状態だった。

何もかもがぐちゃぐちゃに感じられた。
混沌(カオス)だった。

このままいけば確実に人生が破綻するのは明らかだった。
後先考えない快楽の追求によって肉体も精神も経済も人間関係も崩壊寸前。
あとはどこから破綻するかの状態だった。

いずれから崩壊しても、死は免れない。
そこまで自分を追いつめてしまっていたのだ。

魂の暗夜