自分が消えて無くなってしまう

激戦の地から脱走し、たどり着いた実家。
だが、すぐにここも戦場だと気づく。

両親もまた、この時点では僕の敵だった。
本来の僕を援助してくれる相手ではなかった。

両親は親と子いう絶対に覆せない関係性を利用し、絶えず僕に干渉してきた。
僕は日常的にその干渉に抵抗しなければならなかった。
その侵蝕はしつこくしつこく続いている。
気を抜けば、あっという間に取り込まれて、彼らの操り人形になってしまう。
うつに苦しんでいた時期など、まさにそうだった。
あの時は僕の抵抗力が著しく低下していため、あっさりと乗っ取られてしまった。
そこからかろうじて自分の意思というものを取り戻すために数年を要している。

今回は、今までよりもさらに僕の抵抗力が無くなっていた。
というか、ひん死の状態だった。

これ幸いと、彼らは僕を取り込もうとしてきた。

このままでは休養どころか、本当に自分というものがこの世から消えてなくなってしまう。

だが、この時の僕は自力でどうすることも出来なかった。

安住の地を求めて