二度目の休職

勤務中においても、相変わらず感情のムラ、波、躁鬱は激しかった。
何の脈絡もなく過呼吸に襲われることもあった。

抗鬱薬は頓服のような飲み方はしない。
発作を抑えるものではない。
不安やイライラを抑えるために、僕は喫煙を好んで行った。
喫煙や休憩は決められた場所、決められた時間にするようになっており、トイレに行く時ですら上長に報告してからいくようになっていた。
勝手に売り場を離れてはいけないのは、雇用されている以上当たり前の話なのだが、当時の僕はその規則を遵守できなかった。

情動の奴隷であった。感情に全てを乗っ取られていたのだ。
気分が悪ければ勝手にトイレにいったり休憩室に行ったりしてしまった。
喫煙もひっきりなしに行っていた。

あるとき、急に具合が悪くなって、どこにいればいいのかわからなくなってしまい、パニック状態になって、掃除用具置き場に隠れてへたり込んでしまった。
結構長い間そこにいて、持ち直してきたので、出てきて売り場に戻ったのだが、そこで職場が騒然となっていることに気づいた。

僕が急にいなくなったので、みんなで手分けして捜索していたというのだ。

その時は、迷惑をかけているという発想自体が出来なかった。
自分の自己弁護ばかりが頭を駆け巡る。

だが、あまりに目に余る奇行に、我慢の限界を超えてしまった店の責任者が僕を叱責した。

「やる気がないのなら、帰れ!」

叱責

おっしゃる通りだ。

職場は仕事をする場所だ。
仕事もろくにせず、陰にこそこそと隠れて休憩するようなところではない。

普通ならちょっと反省して、仕事に取り組むのだろうが、この時の僕の反応は、そうではなかった。
急激に体調が悪化し、立っていられなくなった。
自分はこの場には不要な人間だと思えた。

そして、上長の言葉を真に受け、その日、早退してしまった。

次の日も、その次の日も会社に出社することが出来なくなった。

こうして、またまた会社に行けなくなった僕は、済し崩し的に二度目の休職に突入した。

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